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Chiaki Photo BLOG

全世界出張型フォトグラファーのChiakiのブログです!日々感じること・写真について書いていきたいと思います♡

透明になった命のマタニティペイントフォト

うまく言葉にできないかもしれないけど、綴ろうと思う。
透明になった命のマタニティペイントフォトのお話です。

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しのちゃんとの出逢いは、2016年の夏。
育代さんのマタニティペイントフォトの依頼で岩手に行った時に、Twitterから連絡をくれたのがきっかけだった。

(↑岩手でのマタニティペイントフォト)

『初めまして!ツイッターでちゃぱうぉにかの事を知りました。岩手に来られるということ、是非お会いしたいです!』


しのちゃんにはお子さんが一人いた。マタニティペイントにも興味があるとのことで、育代さんも「是非遊びに来て!せっかくだからいろんな人に見てもらった方が楽しいじゃん♡」と言ってくれたので、撮影場所にきてもらって初対面を果たした。

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撮影が終わってしのちゃん、お子さん、私とまゆさん4人で食事をしながらいろんな事を話した。「いつかまた子どもができたらマタニティペイントフォトをしたい!」としのちゃんは言ってくれた。

「直感だけどさ、そう遠くない未来にしのちゃんのターンが来る気がするね。何か大事なことをするために、再会する気がする」


帰りの車内でまゆさんと2人で話した時間の静かな夜の色を覚えてる。

 


 

 その一年後の、2017年の夏。しのちゃんからメッセージが届いた。

「第二子を妊娠したので、マタニティペイントフォトをしてほしいです!」

同じ時期に育代さんも第二子を妊娠。育代さんとしのちゃん、2人のマタニティペイントフォトをさせてもらえるのがとっても嬉しくて、岩手に行くのが楽しみだった。
そしてその一ヶ月後。再びしのちゃんからメッセージが入った。

「お腹の赤ちゃんに病気が見つかって、入院しています。これからどうなるかが全然わからなくって・・」

私とまゆさんは、すぐにしのちゃんと電話をした。赤ちゃんが無事に産まれるかどうかがわからないということ。脳と心臓にリスクを持っているため、産まれたとしてもどうなるかがわからないということ。こんな時だからこそ、マタニティペイントをしたいんだけど、いつ退院できるかもわからず身体的にも精神的にも不安定で、どうすればいいかがわからないということ。
私たちはたくさん話して「いつでも飛んでいくから、退院ができてしのちゃんと赤ちゃんの調子がいいタイミングでマタニティペイントをしよう!」ということになった。

その一ヶ月後。しのちゃんから連絡が来た。



『あれから出血が止まらなくなって、緊急帝王切開で出産しました。赤ちゃん、生きている間に抱っこができたよ。泣き声も少しだけ聞けて、看取ることができました。マタニティペイントできなくてごめんね』

 


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「しのちゃんのマタニティペイント、すっごく色のイメージがくるんだよね。この青色だ!って。赤ちゃんが亡くなってしまってもペイントできそうだから、落ち着いたらキャンバスに描いてプレゼントしてあげたいと思って」

まゆさんは、そう言った。
妊娠出産は、人の生で最も根幹の部分。いくら医療が発達していったとしても、100%母子ともに安全にうまれる、という保障はない。ちゃぱうぉにかとしてマタニティペイントフォトをする上でまゆさんと共通していた想い。

『産まれてくる命はもちろん、例え産まれてこれない命だったとしても、一緒に生きている、今この瞬間を祝福するようなペイントフォトを撮りたい』

chiakiphoto.hatenablog.com


亡くなってしまったとしても、絵のイメージは降りてくるということがわかった私たちは、
こぼれ落ちてしまうような悲しみや想いも救い上げられるようなマタニティペイントフォトをしていきたいね。そう話した。
救い上げる、というのは私たちがあなたを救うわ!!という意味ではなく、そこに静かにある水をそっと両手で救って、カタチにするようなイメージ。透明な命や想いも、カタチにしていきたいと思ったんだ。



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育代さんの第二子のマタニティペイントフォトで岩手を再び訪れたのは、今年の春だった。撮影が終わり、次の依頼のために画材屋に寄って宮城に移動しようとしたタイミングで、しのちゃんから連絡が入った。

『ちあきちゃんとまゆちゃん、岩手に来てるの?Twitterで見ました。まだ岩手にいたら、是非会いたいです!すぐに行きます』

あぁ、このタイミングなんだ。まゆさんは画材屋さんでしのちゃんにプレゼントするために、小さなキャンバスを買った。そうして30分後。近くの川沿いの公園で私たちは再会した。

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「赤ちゃん“夕陽”くんって名前にしたんだ。お空に還っていった赤ちゃんのテディベアを作ってくれる人がいて、この子をつくってもらったの。いつもお出かけする時に一緒なんだ。そんなの変だね、って思われるかもしれないけど・・一緒にいて、この子、笑ったり泣いたりいろんな表情してくれるの。子どもも、この子とたくさん遊んでるんだ」

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夕陽くんが産まれた時と同じ身長・体重でつくられたというテディベア。
ご飯を食べさせてあげたり一緒におままごとをしたりする姿を見ていると、しのちゃんのいう通り、夕陽くんはいろんな表情をしているように感じた。

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気持ちのいい風が吹く中、まゆさんはペイントをする。綺麗な青色がキャンバスを染めていく。
その時、私はふと思い立って言った。

「しのちゃん!せっかくだから、今から家族写真撮ろう。夕陽ちゃんも一緒に来てくれたし!」

慌ててきちゃったから、メイクもしてないし寝間着だよ!と笑うしのちゃんに私の洋服を貸して、家族写真を撮った。

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少しずつ、太陽が傾いてきてオレンジ色の光が降り注ぐ。
身体が勝手に動いて、シャッターを切っていた。



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その時の感覚をなんて表現していいのかわからない。
夕日の写真はこれまでもたっっくさん撮影していたはずなのに、それまでのものとそれは、全く違っていた。
しのちゃんと夕陽ちゃんにカメラを向けたその瞬間、私の心と身体はぶわーーーーっっと夕日のオレンジの光に包まれた。それは透明で、あたたかく柔らかくて強い光。別の世界にこのまま飛んでいってしまうんじゃないか、というほどに、神聖な空間。
透明なあちらの世界と、目に視えるこちらの世界の重なりが可視化されてしまったような、そのカケラが写り込んだような。扉が開いて2つの世界が繋がったような、いや、実はずっとつながり続けた同じ1つの世界だったことを体感で知ってしまったような。
しかも、それは本当は特別なことじゃなくて、ごく当たり前の、ことだった。



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確かに、夕陽ちゃんはうつっていた。会えないと思っていた夕陽ちゃんに、逢えた。
そして、こんなにも愛されていることを喜んでいて、夕陽ちゃんもまた、しのちゃんたちのことを愛してる。ずっとずっと。もう、それがぐわぁああっと伝わってきた。


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出来上がった夕陽ちゃんの絵は、たくさんの太陽と月が一つの世界にあるような、あったかくてパワフルな世界だった。

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しのちゃん、夕陽ちゃん、本当に本当にありがとう。

 


 


今回伝わってきた感覚は『人の一生は、その生命の長さによって決まらない。始まりと終わりがある、同じ、ひとつの命だ』ということ。根幹のところで言えば、100年生きた人生も、1ヶ月で亡くなってしまった命も、等しく『誕生して、この世を去る』という同じ運命を辿る命。その濃度は、実は一緒なのかもしれない。
例えお腹の中でしか一緒にいられなかったとしても、大好きなお母さんのお腹の中で確かにうまれて、気持ちよく漂うようにその子自身の一生を生き抜いた命は、本当に幸せだった。『早くに亡くなってしまった』事を悲しむ感覚は、無事にこの世の空気に触れて、それなりに長く時間を過ごせた『こちら』の人間の感覚。お腹の中での人生を終えた子は、その人生の長さが全てであって、きっと喜びとともにあったんだろうということ。
上手く伝わるかはわからないけど・・・私もいつか子どもができて、早く子どもを亡くしてしまった時にそう思えるかは全く別として『世界って、そういうことなんだよ』という事が伝わってきた感覚だった。



以前撮影させて頂いた方がご病気で亡くなった時、『生きている間しか、その人の写真は撮れないんだ』と改めて感じて、胸が締め付けられる想いになった。

chiakiphoto.hatenablog.com
目に視えるものが写真にうつるはずだと思っていた。実在するものしか写せないと思っていた。でもね。目に視えるものがうつるからこそ、同じ分だけ、目に視えないものもうつるのかもしれない。

まだまだ私にはわからないんだけど、そう感じた。

 

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確かにあった命を『CHAPAWONICAマタニティペイントフォト』を通してカタチに残せるということ。夕陽ちゃんの命を、皆に知ってもらえるということ。

その尊さをなんて言葉にすればいいか私にはわからないんだけど、一人でも多くの人に届けたいと思う。
そうして、こぼれ落ちてしまうような悲しみをどこかで一人で抱えている人がいるとしたら。そしてそれを私たちの撮影でそっとすくって、カタチにできるとしたら。会いに行きたい。そう思います。
これから産まれてくる命、そして産まれらることができないかもしれない命。
すべての生命を祝福するようなマタニティペイントフォトをしたいと思います。

妊娠・出産というデリケートなこと、もしかしたら話しにくい事もあるかもしれない。でも、私たちでよければどんなことでもご相談ください💐
撮影代が足りないんだけど、どうしてもやりたい!そんな方も、ご相談ください。
「もしかしたら、この人にちゃぱうぉにかマタニティペイントを知ってもらえたらすごくいいんじゃないかな・・」という方がいたら、私たちのことをご紹介いただけると嬉しいです。
友人みんなで大切な人へのプレゼントとしてもすごくオススメです。

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世界でたった一人のあなたに、届きますように。
ありがとうございました!


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妊娠7ヶ月〜臨月までの妊婦さんのお腹をキャンバスに絵を描き、写真で作品として残します。
マタニティペイントフォトは友人の妊娠祝いに、複数のご友人からプレゼントするのもとってもオススメです!
プレゼントについては、過去の事例も是非ご覧ください。
https://www.chiakiphoto.net/giftplan-mikusurprise
 
併せて、マタニティペイントフォトに込める想いも是非ご覧ください。
http://chiakiphoto.hatenablog.com/entry/2017/01/11/175130
http://chiakiphoto.hatenablog.com/entry/2018/02/19/184812


〈撮影場所〉
千葉県野田市にあるCHAPAWONICAのフォトスタジオ、関東近辺のご自宅・お好きなロケーションで撮影します(東京・千葉・神奈川・埼玉)
5月末ですと関東〜関西への出張撮影も特別価格でお受付しております!
 
〈料金〉
特別価格5万円 ペイント・フォト・交通費込み (通常価格10万円+交通費)
関東〜関西圏内の地域でも追加で交通費がかかる場合もございます。詳しくはご確認ください。
通常価格でのお受付の場合、全国全世界どちらへでもお伺いできます!

〈申し込み期間〉
5月31日までにメール、もしくはメッセンジャーにて以下の内容をご記入の上、ご連絡ください
①お名前
②撮影希望日(複数の日程、だいたいこの日からこの日の間、などでもOK)
③撮影希望場所
chapawonica@gmail.com

たくさんの新しい命&ご家族様にお会いできるのを心から楽しみにしております♡

MAYU & Chiaki 


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ちあきはただいま『たくさんのご家族様の撮影させていただきたいな・・♡』モードに突入しております。ということで♡♡♡お子様とのご家族撮影を特別価格で受付させていただきたいと思います!!🌼

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でお受付させていただきます♡(交通費はお問い合わせください)

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絵描きのMAYUと一緒に絵を描いて、自分自身の世界へ冒険しに行く、濃密な本気の遊びです。
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まゆとちあきも全エネルギーを総動員してお迎えします。
まゆとあなたが、その日その場限りのエネルギーを出し合って、一枚の絵を完成させます。 その様子、途中途中の絵をフォトグラファーのちあきが撮影して残していきます。 絵の完成までの変化のムービーも編集してお渡しします。 好きな曲をかけて、好きなアロマを焚いて できるだけお気に入りの空間でイメージを膨らませていきましょう。 画材は基本的にまゆが用意しますが、ご自分のもので使いたいものがあれば是非使ってください。 途中途中で製作過程を写真や動画で残し、後日一つの作品として編集してお渡しいたします。
 
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chapawonica.hatenablog.com


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世界にたったひとりのあなたと大冒険ができるのを、楽しみにしています!
 
MAYU & Chiaki

 

 

お気軽にお問い合わせください(*^^*)♡
ありがとうございました!!!!

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