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全世界出張型フォトグラファーのChiakiのブログです!日々感じること・写真について書いていきたいと思います♡

千明と徹の珍獣日記 〜佐渡ヶ島・奇跡のカラオケ編〜

前回の珍獣日記 およびインスタやらストーリーを見てくださった皆様、見てくださってない皆様、本当にありがとうございました・・・!

各方面の超久しぶりの友人たちから反応を頂き「Facebook見てくれてたの?!」とビックリすると同時に「・・も、もしかして、このデスロード珍獣道・・たくさんの人が応援してくれてたの?!」と勇気をもらった千明でした😭
  
今回は佐渡ヶ島・奇跡のカラオケ編をお届けいたします🌹

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(Let's Start♡ 今日のはんぶんこ日誌 フルーツパフェ 嬉しすぎる・・・😭)



***
  
「あっ・・・カラオケがある・・。佐渡にもカラオケあるんだね!・・ねぇねぇ、行かない?」
 
幸せの半分こご飯を終えたあと。
(前回参照⭐️)

chiakiphoto.hatenablog.com


たまたま通りかかったカラオケを見て、冗談半分に千明は徹にそういった。
徹は少しだけ考えたのち、信じられない発言をしたのだ。
 
「んー・・・いいよ!今から一時間なら!いこっか」
 

 
・・・・・?!?!?!+』▶︎◎!*^。・
い、いいって言った!いいって言った?!?
うそおおおおぉおおおお
 

 
ーーーー
 

 
時は遡ること一年半前。
 
「ねぇねぇ、徹くん♡最近私この曲が好きでさ・・練習して、今度カラオケで歌ってほしい・・!」
 
「いいよ!!!」
 
「やったーー嬉しい!!楽しみにしてるね!」
 
それ以来、千明は徹に会うたびに「今日はカラオケどう?」「あ〜、徹くんの歌聴きたいな〜♫」とそっと柔らかめにアタックを重ねるも「気分じゃない」「今はいいかな」「やだ」と言われ続けるDays。
今度、って言ったのに待てど暮らせど突進せど、永遠に今度がこない・・。
でも、私、諦めない。
だって・・・徹くんの歌声聴きたいんだもん・・!
 

 

 


その夢が、まさかの佐渡ヶ島で叶う時が来た・・?!
ヤツの気が変わらないうちに、一秒でも早く駆け込もう・・!
ということで、無事に入店したビックエコー
 
「一曲目はPUFFYがいいな〜」
 
と曲を入れて歌い出した徹くんを見て、胸が熱くなる千明。
 


『うそぉおおお』『いま、徹くんと2人きりでカラオケにいる』『しかも仲良く』『一緒にうたってる』『おかあさん、千明はいま幸せです』『この奇跡・・』
 


感動しすぎてインスタに載せたところ、ビックリするほどたくさんの方々からメッセージや反応を頂いた。
 


「ちーちゃん、本当に良かったね!」
「これまで頑張ってきたからだね、嬉しいよ」
「めっちゃ感動した!!」
「何かわかんないけどありがとうって気持ちになった」
 


カラオケにただ2人で行くというだけで、これだけたくさんの人に優しい言葉をかけてもらえる千明(28)と徹(27)
まるで高校生の初恋状態である。
みんな、本当に見守っていてくれてありがとう・・😭

youtu.be(うふふふふふふ、夢みたいだね)


 

  

幸せな時間は一瞬で過ぎていく。
退店の時刻が近づいてきた時、徹はある曲を歌い出した。
 
・・・それを聞いた瞬間、千明の胸にほろ苦い記憶が蘇って来るのだったー

 
 
 
***
 
千明と徹の関係がスタートし間もないある日、一緒にお風呂に入っていた時のことだ。
徹は突然叫び出した。
 
「なぁあああああああああああーーーーしごんやぁあああああばわりぃちわわぁぁああああ・・・」
 
・・・・!!!
それは、ライオンキングの曲だった。
彼が声を発した瞬間、場の空気が変わった。
確かに、確かに千明は感じたのだ。
壮大なアフリカの大地を駆け抜ける動物たちの群れ、乾いた空気、そして燦々と照りつける太陽の熱さ・・。
奈良県のアパートのただのお風呂で、確かにアフリカの風が吹き荒れたのだ。
 
心から感動した劇団四季好きの千明は思うのだった。
「いつか徹くんにライオンキングを見せてあげたい・・!」
 

 
そして出逢って一年が過ぎた徹の誕生日。
千明はミュージカルのチケットをプレゼントし、ドキドキしながら劇場へと足を運んだ。
徹くんも「ライオンキングは俺の原風景のひとつだから、めちゃくちゃ楽しみだなぁ」と言っていた。
 
 
・・・・皆様ご存知の通り、素晴らしい舞台が展開され、最後は皆で拍手喝采
感動で胸がいっぱいになりながら、2人東京の駅に向かう。
 
 
「あぁ・・・本当に素敵だったね・・・」
 
次の瞬間、驚くべき言葉が返ってきた。
 
「千明はさ、ほんとうの命の循環を知ってるの?」(殺気立っている)
 
「・・・・は?」
 
「・・・千明にとってのサークルオブライフって何?」
 
「・・・すべての生きとし生けるものが、食べて食べられる。その命がめぐりめぐって地球が成り立っているってこと・・じゃなくて?」
 
「千明は、あの舞台から本当の命の循環を・・鼓動を感じたの?」
 
「感じたよ。生命の息吹が咲いてたよ」
 
「俺は全く感じない。あれは本当のサークルオブライフじゃない。今日の舞台、全然良いと思わなかった。ライオンキングを冒涜しているとすら思った」
  
「はぁ?!」
 
「あんなに狭い舞台で、アフリカに息づく生命を表現するなんて絶対に無理だ。俺は、あの舞台に立っている人たちはサークルオブライフを感じていないと思う」
 
「何なのよ?!劇団四季の人たちはね、ものすごく大変なトレーニングして、自分の表現に真摯に向き合って、自分たちのアンサーのサークルオブライフを舞台で表現してるんだよ!」
 
「俺の方が全然サークルオブライフが身体に染み込んでいる。本物って、そういうことじゃないんだよ」
 
「徹くんの何億倍もの時間を、ライオンキングにかけてるんだよあの方々は!!徹くんなんて、アフリカにも行ったことがないじゃん!絶対感じてる、その人なりのサークルオブライフを表現してる!!皆さんのこと何にも知らないくせに、勝手に決めつけないでよ!」
 
・・お前だって何にも知らねぇだろとツッコミたくなった皆様。・・私もです⭐️

 
ライオンキングを見終えて幸せそうなカップル達がたくさんいる駅構内
我々のサークルオブライフを巡る戦争は激化
「アフリカに行ったことないくせに!」「サークルオブライフはアフリカだけじゃない!」「ライオンキングはアフリカなの!」とわけのわからない火花が散る
 
楽しい想い出をつくりたかった誕生日プレゼント
喜んでもらえると信じて向かったライオンキング
それは徹くんの譲れない心の琴線に触れてしまった
 
結局私は「もういいっっ!!」と、半泣きで別の車両に飛び乗り
別々に帰宅したのだった・・・。
 
***
 
あの頃は、若かったな。
ふふ、と思わず佐渡のカラオケで微笑んでしまう。

 
いっこいっこの戦争の積み重ねで
いまのわたしたちがいるんだね。
ありがとう。


 
聞いてください。
 
 
 
かむきとおる で 『Circle of Life』
 

youtu.be


 
***
 
P.S.直接聞くと本当に本当に上手です。
ぜひ、会った際はリクエストしてみてください。
ほんとうの『サークルオブライフ』に触れられるかもしれません。
 


P.S.P.S. その後
 
「カラオケでこんなに喜んでくれるんなら、毎年誕生日プレゼントカラオケはどう?」
 
と徹に提案され
 
「うれしぃぃいいいい!!!!夢みたい!!」
 
とはしゃぐ千明でした。
 
(出逢って一年目の誕生日プレゼントは、佐渡で拾ったという葉っぱでした。いまもずっと持ち歩いている、千明の宝物です)

 

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おしまい。