Chiaki Photo

Chiaki Photo

全世界出張型フォトグラファーのChiakiです!日々感じること・写真について書いていきたいと思います♡

私が写真を撮る理由はみんないつか死んでしまうからだ。

 

命あるものはみんな、例外なくいつか必ず死んでしまう。
私が写真を撮る理由は、きっとここに帰結するんだと思う。

写真を撮るには必ず光が必要で
その光でさえ、刻一刻と変わり、すぐに無くなったりしてしまう。

だからこそ、その瞬間の光に居合わせた私がどうしてもシャッターを切らなければ、と感じる瞬間がある。
私しかその光を見ていない
私しかその瞬間のその光景に、命に出会っていない
私だけが感じた景色を、会話を、感覚を絵として一生の一瞬に残せること
それを人に見せられる事
写真を見た人が何かを感じてくれる事

それが、好きなんだと思う

 

永遠が存在するのなら、全てが永遠だったのならば、私は写真なんて撮らなくていい
瑞瑞しい朝露に濡れた花の透き通るピンクだって
息を呑むようなオレンジいろの卵みたいな夕日だって
大好きなあの人が傷つきながらも素直に生きている後ろ姿だって
永遠に続いてそのまんまであり続ける、いつでも同じ景色が見れる
そんな世界だったら、写真なんて撮らなくていい

永遠がないからこそ
忘れたくない一瞬や心にずんときた一瞬
いのちが確かにあったということを少しでも形として残すことができたら、と
写真を撮るようになったんだと思う

 

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今から2年ほど前にもらった、私が大好きな純子さんという方からもらった撮影依頼。

 

「飼っている犬・・ポッキーが年をとってきて、体調が良くないので元気なうちに家族写真を撮りたいの。娘と、夫と、みんなで。」

 

私はこういった依頼をもらうと、本当に嬉しい気持ちになる。
その人が、限りある命とともに過ごす時間を大事にしているんだな、ということを感じるから。
大事に心をこめて撮影させてもらいたいな、と身が引き締まる思いになる。

撮影させてもらった写真に、思わず涙が出た。

 

 

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本当に愛された時間を過ごしたわんちゃんは、こんなにも優しい顔をしているんだな。
みんなが共にした十数年という積み重ねた時間が自然と醸し出す優しい空気。

 

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表情のひとつひとつから、本当にわんちゃんに対する愛情が胸の奥にまで伝わってくるような、あったかい写真。
撮らせてくれて、ありがとう。
素敵な家族の時間を一緒に過ごさせてくれて、本当にありがとう。
そんな気持ちでいっぱいになった、大事な撮影だ。

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後日、わんちゃんが腕の中でゆっくりと息を引き取ったという連絡があって再びお家にお邪魔した。
丁度火葬が終わった後で、机の上には遺骨が入った箱と、私が撮影した遺影が置かれていた。
ゆっくり、たくさん、いろんな話をした。いろんな感情が入り混じって、涙が溢れた。
そのあとに純子さんからもらった、このメッセージは、いまも心の中にとても深く深く、残っている。

今日は ありがとう❣️

主人が あんなに嬉しそうに 話しが出来て何よりでした。

結婚して28年ですが
今まで 泣きたくても 頑張っていました。

今朝 パソコンの画面に
ちあきちゃんの 撮影してくれた写真が画面一面にあり それをみながら
声をだして 私の前で 泣き出しました。
初めての事です。

夜も ちあきちゃんは いい子だなと
あまり 人を褒めないのですが

ちあきちゃんの 素直な眼差しで 写しだされた写真 何よりの家族の宝物です。
亡くなってしまったら 本当に あの瞬間の元気な姿が沢山 写真として残っている事が とっても愛おしいく 有難くてしかたがありません。

改めて お礼がいいたくて
ちあきちゃん 素敵なポッキーの瞬間を沢山ありがとう❣️

ポッキーは 人生は短い子供
沢山愛して、沢山遊んで 、沢山食べてぐっすり眠る

とってもシンプルに 教えてくれました。
人生これからも 楽しみましょうね
(^o^)❣️

 

言葉にできない気持ちの波がぶわぁぁああっと押し寄せて、夜中に一人、声をあげて大泣きした。
人生というものを、ぎゅぎゅっと凝縮して、生きるということを教えてくれてるのが、ペットなのかもしれないな、と思った。なんて、尊いんだろう。

 

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それからというもの、私は新潟に来るとよく純子さんのお家に遊びに行くようになった。
新潟でお邪魔したお家ランキングでトップ3に入るくらいお邪魔した。
その後新しく飼い始めた野良猫のまるちゃんも純子さん一家に加わって、まると遊びながら純子さんとおしゃべりする時間はいつもとても穏やかで優しかった。

 

 

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そんな純子さんが、がんになった、と聞いたのは半年ほど前のことだった。
農家をされていて健康的な生活をおくっていた純子さんが、どうしてがんに?
お会いしに行った時に、ふと口にした言葉がとても印象に残っている


「もう、十分色々なことをやりきったな、人生を楽しんだな、て思う自分もいるの。それでもやっぱり死ぬのが怖くなる時もある。死ぬことを受け入れられる時もある。溶けて還っていくだけだから、もういつそういうことになってもいいんだけれど、何故か、まだ生きなさいって言われて生きている感覚なの。神様が私にやってほしいことがまだあるみたい。それは、何なのかな・・・」

 

 

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少し肌涼しい夏の夜。純子さんが亡くなったということを聞いた。
遺影に私が撮影した写真を使ってくれるらしい。
私は言いようのない気持ちに駆られて、胸の中がきゅうっとあつく、溢れるような何かにかきみだされた。
ふとした瞬間に急に滝のように涙が出たり、ひっこんだり、その繰り返し。
こんな気持ちになるのは、はじめてだった。


「あぁ、生きていないと、写真は撮れない。私と、その人が生きている瞬間しか写真は撮れないんだ。もう、私は純子さんの写真を撮れないんだ」

 

改めて、そのことを感じて、胸がぎゅっと、締め付けられる思いだった。
生きていることは、一続きの当たり前ではあるのだけれど、いつか必ず止まるんだ。
世界中どんな人でも、平等に訪れるもの。それは、死だ。
大統領だってあの芸能人だって、うまれたばっかりのやわらかい赤ちゃんだって、みんなみんな必ず決まっている同じ運命は、死ぬということなんだ。

写真を撮り始めた時からわかっていること。心の底で、思っていること。
どんな人でも、明日があるという保証はない。
今日撮ったこの写真が、もしかしたら最後の写真になるのかもしれない。
相手にとっても、私にとっても。
そうなったときに、たとえ受け入れるのに時間がかかってしまったとしても「あの時写真を撮っていて、本当によかった」そうお互いが思えるような写真を撮りたい。

本当に大事で尊くて大切なことをしているんだ、すごい行為なんだな、写真を撮るということは。それを改めて思い知ったんだ。

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そしてようやく、私は純子さんのお家に挨拶に行った。
正直、怖かった。
お家に純子さんの遺影が飾ってあるのを見るのが。

純子さんとは精神的な話をたくさんしていたからか、亡くなっても空気にとけてずっとみんなのそばにいてくれる、包んでくれるだろうな、という感覚があった。
今世で体を持って会えなくなること自体はとても悲しいけれど、亡くなったことによってより近くになれた、という感覚もあった(誰かが亡くなったあとにこんな気持ちになるのも初めてだったから、すごく不思議)


でも、私は、実際に純子さんの死をまじまじと感じた時…自分の写真が遺影になっているのを見た時、どう感じるのだろう?どう思うんだろう?
泣き崩れてしまうのかな・・やっぱり、死は遠くにいって無くなってしまうもの、純子さんと二度と会えなくて悲しい、辛い、って感じるのかな・・

すごく、怖かった。

 

*******



しかし、お家にお邪魔して遺影を見た瞬間に思わず出てきた自分の言葉は、予想の反するものだった。

 


「わぁ、純子さんかわいい・・・!」

 


そして着物を着ているご先祖様の写真が連なる横で
綺麗な白い額縁に飾られたかわいいお花、淡く明るいラベンダー色の背景にお気に入りのファーの洋服をきて優しく微笑む純子さんは、とにもかくにも可愛かったのだ!!!!
そのあまりの可愛さに、嬉しい気持ちと笑みが溢れた。
撮れてよかったな、撮らせてくれて、本当にありがとう、純子さん。
純子さんの優しさや穏やかさが滲み出るような、素敵な写真。
私が撮影した、私が大好きで可愛いなぁ、と思った純子さんの一瞬の表情。

可愛い!だなんて、こんな時に飛び出て来るなんて思いもしなかった。
流石に自分にびっくりして動揺してしまった。



その後、心の中で

『純子さん、仏花じゃなくって可愛いお花の方が喜ぶかなって思って、ひまわり持ってきちゃったよ!!いいでしょ!!』

そう念じながら、遺影の純子さんにお花を見せる。
・・・・。生きているのと同じように、会話ができるみたいな感覚!
だって、写真の優しい眼差しが、驚くほどに、吸い込むように、全部を包み込んでくれるから。

それが嬉しくって、あぁ、亡くなってもやっぱり大丈夫だった、これからも会えるね、って涙でいっぱいになった。

「写真撮られるの苦手なの。でも、千明ちゃんだったら大丈夫!プロフィール写真に使えるような写真を一枚撮ってくれたら嬉しいな」

その時のFacebookの純子さんのプロフィール写真に対して『本物の純子さんのがめっちゃくちゃ可愛い!絶対この可愛さを伝える写真を撮るっっっ!!!』と内心めっちゃくちゃ意気込んでいた私。笑
全部の撮影が終わったあとにお家でリラックスして色々なことを話しながらさりげなく撮った、一枚のこの写真。
撮影させてもらったたった一瞬のことが、いまも鮮明に体と心に焼き付いている。
皆はこの写真を見ながら、純子さんに話しかけて、純子さんのことを語って、思い出して。
これから生まれる子たちはこの写真から純子さんのことを知っていくんだなぁ。
なんて、なんて嬉しいことなんだろう。

 

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確かに胸にある亡くなってしまったことへの深い悲しみと、今まで抱いたことのない喜びが入り混じる。
それから、純子さんのうまれてからこれまでの写真を大きな一枚にまとめた写真を見せてもらって、旦那さんにいろんな話を聞いた。
節目節目に写真館で残した写真、日常のさりげない写真、昔のセピア色の写真、すべてがすごくすごく素敵で、またとっても嬉しい気持ちになった。
またひとつ、純子さんのことを知れた!
写真って、本当に、本当に素敵だなって心から思った。

そして改めて、純子さんはとても素敵な人生をおくったんだな、子供達を育て上げたりきっと本当にたくさんのことをやりきったんだろうな、って感じた。

「純子さんは心で繋がっている友人や仲間がたくさんいたからね。みんな揃って、『亡くなった感じがしない』って言うんですよ」

そんな話を聞いて、あぁ、亡くなっても心は繋がり続けるから
みんなはこれからもずっと純子さんを、優しさを感じることができるんだろうな。
そう感じられる人たちがたくさんいるなんて、純子さんは本当に周囲にすごいものをたくさん残してくれたんだな。そう感じた。

 

 

ありがとう純子さん。
大好きです♡!!
またね。



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正直、純子さんの写真をここに載せてこんなに素直に想いを綴ってもいいものなのか、すごく悩んだ。
でも、以前写真をコンテストに出してもいいですか?と尋ねた時に純子さんがくれた

写真は 私達だけでなく ちあきちゃんのものでもあるよ

ちあきちゃんが 必要な時は いつでも
どこでも 使ってくださいね

撮影の時は 幸せ時間でした。

沢山の幸せが 広がります ように💓

 
というメッセージが響いて「いまの素直な気持ちを、純子さんやみんなに届けたいな」と思った。
そして、この気持ちが近く、遠く、どこかの誰かに、いまこれを見てくれたあなたの心に届いて何か感じることがあったとしたら、とてもとても嬉しいです。



そして、ぜひぜひぜひ!!!!みなさんにも家族写真を残して欲しいな、と心から思います。
おじいちゃんおばあちゃんへ家族写真撮影のプレゼントをする、なんていちばんの最高のプレゼントだと思います!♡
きっと、いつか撮影してよかったな、って思う日がくると思うから。
9月はかなりフレキシブルに全国・全世界動けますので、是非撮影のお問い合わせおまちしております(*^^*)


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http://chiakiphoto.hatenablog.com/entry/2016/12/14/011745

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Chiaki Toyozumi