みずすず日記3〜フルーツと料理から学んだお母さんの凄さ・後編〜
ほぼ会ったことのない小学生の女の子2人と2週間、3人暮らしをした衝撃の日々・・
千明とみずすず・3人ガチンコ相撲『みんなで子育て!みずすず日記』
本日はフルーツから学んだ大切なこと・後編です♡
***なんでそんなことになったの?!というあらすじや過去の日記はこちら♡***
序章 : 不思議な3人暮らし
第一話 : みーちゃんのガッツと名言
第二話 : フルーツと料理から学んだお母さんの凄さ・後編
chiakiphoto.hatenablog.com
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それでは、本編スタート★☆
(ラムピリカのレトロな雰囲気が大好き・・!)
気づけば愉快で不思議な3人暮らしが始まって、一週間ほど経った。
だんだんと2人との距離感を掴んできた私は、思ったことを頑張りながらでも伝えられるようになっていった(※もともと私は、嫌だ!と人に言えない性格です)
料理に関しても、無理には絶対に作らない!と心に決め
「いまから私、自分の食べたいものつくるけどいる??いるなら多めに作るし、いらないのなら自分の分だけつくるよ〜」
と声を掛ける術をマスターした。
相手の好物をつくって「今はやっぱりいーらないっ♡」と言われたら「せっかく作ってあげたのにっっ!イラっ!!」となってしまう。何よりも自分が食べたいものを、常に最優先にすることにしたのだ。
2人は 必要な時はいる!と言ってくれるし、自分で作りたい時は作る!買いたい時は買う!と言ってくれる。
こんな感じでお互いにとって気持ちいいポイントを見つけて共同生活をしていた。
そうすることにより、気づけば二人とも、料理に対する意欲が燃え上がっていった。
「うわ!焼きおにぎり食べたい!自分でつくれるかなぁ??」
と言い出したと思えば、ネットでレシピを調べ、即作り出す(※真夜中12時過ぎに作り出すことが多々あった・・夜に創作意欲が湧いてしまう謎のマジック!大人も子供も一緒ね・・)
私に一口食させ、感想を求め、次のトライへとつなげていく。
「うわ〜、昨日つくったやつのがおいしかったわ・・・」
「今日のめっちゃいい感じ!!おいしすぎ!!」
次々に新しい料理に挑戦し、自分なりの作り方を研究する。
めざましく成長していく2人に、私は感動しっぱなしだった。
『多分、世の中のお母さんは“私がご飯作ったんだから、別にあんたが作らなくてよし!!私のご飯食べなさい!”的なことやっちゃうだろうなぁ・・でも、こうやって自由になんでもどうぞー、て放牧(?)するスタンスだと勝手に自分たちで世界を広げていくものなんだなぁ・・・すごすぎるわ!』
“お母さんがいないからこそ、私と同じくらいの自由度で生活してもらう”というスタンスは、2人にとってかなりいい方向に作用したみたいだ。その先にどんな展開が待ち受けているかなんて1mmも想像せずに、なんとなぁくの直感で決めていたテーマだったんだけど、かなりいい線ついてたのかもしれない。。。と今になって思う。
そういえば、途中で気づいたことがある。
「ねぇねぇ、ちーちゃん!お菓子買いたくなったからコンビニ行ってもいい?」
「ねーねー、こんな時間だけど、卵焼きつくってもいい?」
わたしはそんなことを2人からしょっちゅう聞かれていた。
最初は『え??え??私に聞いてるの?』とちょっとビックリしつつ
「いいよ〜」
なんて許可を出していたのだけれど、なにか違和感を感じる・・・なんなんだろう、これは。
一週間ほど経ったある日、みーちゃんはいつものように私にこう聞いてきた。
みーちゃん「ねぇねぇちーちゃん、チョコビ食べたすぎるから今からコンビニ行ってもいい?(時刻は16:00頃)」
わたし「…いいけど、なんでいっつも許可とるの??なんかすごい変な感じするんだよなぁ…なんでだろう。あっ!!!わかった!!!私と同じ自由度で生活してね、って言ってるのにいちいち許可確認されるのがすごい違和感あるんだ!!!みーちゃん、今度から『ちーちゃん、チョコビ食べたいからコンビニ行って来るわ!』って言って欲しい!それで例えば夜遅かったりしたら『いいけど、時間が遅くて一人じゃ危ないかもだから、私も一緒にいくね』とか『私、一緒について行きたくないから今は行かないでほしい!もう暗いし遅過ぎだよ』とか私のやりたいこととかやりたくないこと、考え方とか気持ち伝えるからさ!みーちゃんすっっっごく頭いいし判断力あるし、十分に一人で考えられる力があるからさ。許可出す、出されるみたいな上下関係っぽいのは私はすごい変な感じする!」
そう伝えると、みーちゃんもびっくりしながら
みーちゃん「うわー、確かに…。うち、許可ないと動いちゃいけないって、ママとの普通の生活過ごす中で思い込んでたかも。ちーちゃんがせっかく自由にしてね、って言ってくれてたのに。ありがとう、わかった!やりたいことを報告し合った上で、お互いの気持ちを伝え合えばいいんだね」
って言ってくれた。
それから、皆でのやりとりは格段に気持ちよくなっていった。
本当に勉強になることばかりだ・・!
修学旅行用のお弁当を作ったり、学校の送り迎えしてみたり。
お母さんなのかお姉さんなのか本当の姉妹なのかわからない この謎の生活を、私たちは満喫していた。
(修学旅行へ行くみーちゃん。前日の夜11時に「やばい!!ちーちゃん!明日お弁当いるっぽい!!」と言われ、2人でコンビニにダッシュしてお弁当箱をGetしましたとさ)
一方、この一週間 学校休みたいバトルを繰り広げていた私とすずちゃん(学校バトルについては、また次の機会に・・!)
ある日、学校を休んでしまった日に一緒にスーパーに買い物にいった時のことです。
すず「あっ!栗だぁあああ!秋だね、ちーちゃん♡すず、栗だーーいすき!買って〜〜!♡つくって〜〜♡」
わたし「えっ!!!栗絶対ヤダ!!!多分、めっちゃくちゃ大変だよ。私めんどくさいから嫌!多分時間かけて茹でて、そんで頑張って剥いたりしなきゃいけないんだよ!自分で全部調べてするんならいいけど、私、そこまで栗に情熱ないから!!!」
すず「えぇ〜・・・。・・・じゃあ、すず自分で頑張るから買おうっ♡」
わたし「おぉ・・自分でやるんならいいよ!頑張って〜」
***買い物中***
すず「あっ!桃だ〜〜〜!!すず、桃だーーーいすき♡買って買ってちーちゃ〜〜ん♡」
わたし「えっ!!!桃?!いいけど・・・桃かぁ・・・すずちゃん、自分でやってね!」
すず「わかった〜♡どれがいいかな・・じゃあ、これ〜〜♡」
これを読んでいる画面の前のあなたに大人気ないと思われてしまうかもしれないけど、それでもいいのだ。
自分の欲求に素直な子どもの前で少しでも大人ぶったら、いい人ぶったら死んでしまうから!!ついついいつも我慢してしまう私は、大人ぶらないという難題に必死に立ち向かい、できる限り思ったことを2人に伝えるようにしていた・・。
そしてこの買い物をした次の日。すずちゃんは、また学校を休んだ。
いつものように家で漫画を読み続けていたすずちゃんは、突然言った。
すず「ちーちゃん!桃食べたいよ〜!桃剥いて〜♡」
おおおお!!!きたっ!すずちゃんの○○して♡おねだりシリーズ・・!★笑
わたし「嫌だ!」
すず「ええ〜〜、なんでー!!剥いて欲しいよー!ママはいつも剥いてくれるのに!ちーちゃんのケチ!!」
わたし「残念・・私はママではありません。私ね、フルーツ剥くの面倒で嫌いなの。人が剥いてくれるときに食べるのは大好きなんだけど、自分で剥くくらいなら食べなくていいや、て程度の情熱なの。今日また学校休んだんだから、自分で頑張って剥いてみなよ!」
すず「えー・・・すず、剥き方わかんないよ・・・」
はっ!!!なるほど!!!わかんないのか!!!
こないだリンゴの剥き方は教えたけれど・・確かにリンゴと桃じゃ、剥き方全然違うわな・・!
わたし「…すずちゃん。実は私、桃剥いたの、大学生の時一回だけなの。あまりにも難しくてぐっちょぐちょにして挫折した。それ以来剥いてないから、教えてあげられないや」
すず「えええぇえーー!じゃあ、どうすればいいの?!」
わたし「よし…こういう時の秘儀。Youtube大先生に聞いて、一緒にやってみよう!!!!」
2人でYoutubeを見て勉強。
その後、キッチンに立ってトライしてみる。
すず「難しいよ…わかんないよ…」
わたし「大丈夫大丈夫!すずちゃん、それでやり方あってるよ!手だけ切らないように気をつけて。…うんうん、上手!その調子♡頑張って!」
でも、やっぱり桃はリンゴのように簡単にはいかない。
15分ほど頑張って半分ほど剥いた後、突然すずちゃんは叫んだ。
すず「もう!!!まじでムカつく、大っ嫌い!!!!!こんなのできるわけねぇよ!!」
包丁をシンクに投げ出し、泣き始めるすずちゃん。
突然のブチギレにビビって飛び上がりかける私。
わたし「…すずちゃん、でもあと半分だよ??めっちゃ頑張ってるじゃん!できるできる!できてるもん!」
すず「でも、もうやだよ・・こんなの今のすずにはレベルが高すぎるよ!!」
『なら、もうやめよ!頑張った頑張った、オッケー!』
普段だったらそう言ったかもしれない。でも…すずちゃんは時間はかかっていたけど確かに少しずつできるようになっていっていた。
それを目の前で見た私は、珍しく『すずちゃんのトライを応援したい!諦めたくない!』という気持ちが湧き上がってきた。
どうすればいいんだろう…。そうだ!!
わたし「…すずちゃん。じゃあ、秘儀を使おう!もっと剥きやすいやり方あるよ!」
すず「…なに、それ」
わたし「桃をまな板の上に置いて、そぐように皮を落としていくの。実はちょっと多く削れちゃうけど、でも、さっきのやり方よりかは簡単だよ!今回はその作戦でやってみたら?」
すず「……わかった。最後にもう一回チャレンジしてみる。グスッ・・・」
泣きながら、もう一度桃剥きに取り掛かるすずちゃん。
5分ほどで、ついに桃が剥き上がった。
わたし「ほら、できたじゃん!すごい!!!」
すず「でも…すっごい不恰好だよ!こんなの桃じゃないよ・・」
わたし「えっ・・?!でも、桃は桃だよ?変わりない変わりない。頑張ったじゃん、すごいよ〜!初めてでこれだけできたらすごいって!」
すず「…でも、すっごい下手だよ。汚いよ。全然美味しそうじゃないよ!!」
泣きながらそういうすずちゃん。一口桃を食べてみると・・
すず「まっずい、全然おいしくないよ!こんなの、桃じゃないよ…!!もう本当に嫌ッッッ!」
お布団に潜り込むすずちゃん。
どうすればいいかわからなくなる私。
すずちゃんはしばらくお布団で一人、怒りながら泣き続けた。
桃事件から一時間ほど経っただろうか。
すずちゃんは機嫌を取り戻し、突然私が寝っ転がっていたお布団の中に入ってきた。
わたし「おおお、すずちゃん。どうしたの?」
すず「あのね・・ちーちゃん。さっきはごめんね。」
わたし「全然いいよ、気持ちめっちゃわかるよ。うまくいかないとイライラしちゃうよね」
すず「うん…でもね、すず気付いたことがあるんだ。もしかして、フルーツってイライラしたり嫌な気持ちで剥くと、まずくなっちゃうのかな?」
…!!!!
私はビックリして、すずちゃんの方を見た。
すず「さっきすずが『桃剥くの難しい!ムカつく!』て思いながら剥いたから、桃、おいしくなくなっちゃったのかなぁ、って急に思ったんだ。料理って、楽しい気持ちから作るとそれがエッセンスになっておいしく感じるのかなぁ」
感動して、私は思わずすずちゃんをギュッと抱きしめた。
わたし「うん、きっとそうだと思うよ。すずちゃんって本当にすごいね。そうやって自分でやって自分で気づけるって、ほんっとうにかけがえのないことだよ。天才だね…!」
すず「ママが剥いてくれる桃は、いつもすっごい美味しいの。ほっぺたが落ちそうなくらい!それはママがたくさん愛情を込めてくれていたからなのかもなぁ・・・」
それを聞いて、ふと私は気付いた。
わたし「…すずちゃん。私、ひとつ気付いたことがある。愛情ももちろんあると思うんだけど、もしかしてママは、桃選びのプロなんじゃないかなぁ?ママはいつも一番おいしそうな柔らかい桃を選んでくれてたのかもね。今回スーパーですずちゃん、適当に桃選んだでしょ?私もどれがおいしそうかわかんなくてアドバイスできなかったし。フルーツはなんでもそうなんだけど、熟してるととっても剥きやすいんだよ。今回の桃は固すぎて、多分ママでも剥くの大変だったと思う」
すず「・・・・!なるほど、買ってきたやつ自体にも問題があったのかぁ。しかも固いとおいしくないもんね」
わたし「あとね、大人でもこうやってフルーツ剥くのめんどくさい人とか上手く剥けない人、たくさんいるんだよ。すずちゃんが食べたいって言ったときにいつでも剥いてくれるママは、本当に優しいね。」
すず「そっかぁ…。そうだったんだね。食べたいときにおいしい桃を買ってきて剥いてくれるの、当たり前だと思ってた。なんだか急にママに会いたくなっちゃった…」
わたし「ママって本当にすごいね。愛だね…」
そんな話をしながら、わたしはなんだか泣きそうになってしまった。
小さい頃からお母さんがおいしいフルーツをいっぱい剥いてくれていたな、という事を思い出したんだ。今も、家に帰るとそう。
その愛情に、胸がいっぱいになってしまった。
きっとみずすずも、毎日ママと一緒にいたら気付けないだろうな。
ママの小さくて大きな大きな優しさに。
こうやって違う大人と接することで、いろんなことに気付けるんだ。
みんなで子育て、すごすぎる…。
すずちゃんが急にすくっと立ち上がって、桃を取りに行った。
「…やっぱりママの桃が百倍おいしいや。でも…さっき怒っていた時よりなんだかちょっぴり、おいしく感じる」
「…わたしは、すずちゃんが頑張って剥いた桃おいしいよ。ちょっと固すぎるけど…」
ふたりでそんなことを話しながら桃を食べた夜。
わたしにとって、忘れられない『桃事件』となった。
P.S.桃と一緒に買った栗は、すずちゃん一人で調理にトライしたものの剥くのが難しくて挫折しておりました。「栗って本当に大変だったんだねー!ちーちゃんの言う通りだった!すず、自分でやるならもう食べなくていいやー!!」とのことでした。ちゃんちゃん!
あと、つるっと桃が剥ける!お湯を使う方法を先日京子ママから習ったので、今度実践してみたいと思います♡
(一生懸命削ぎ落とす戦法をとるすずちゃん。)
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